これから住宅ローンの審査をしようとしているあなたはクレジットカードの管理は大丈夫ですか?
なぜクレジットカードの話になるというと、クレジットカードは住宅ローン審査に大きく影響するからです。
もし年収や勤続先・他に借り入れが無いはずなのにも関わらず、住宅ローンの審査で否決になってしまった場合は、クレジットカードが大きく関係しているかもしれません。
なぜならあなたは、クレジットカードでキャッシングをしていなくても、借り入れをしていなくてもキャッシング枠で住宅ローンの借り入れ額が減額されてしまうケースが有るからです。
もちろんキャッシングをしていても住宅ローン審査に大きく影響します。
今回はクレジットカードを沢山持っていると住宅ローン審査にもたらす影響及び、クレジットカードで審査がNGになった場合の解決策をお伝えしたいと思います。
目次
クレジットカードの影響で住宅ローンが通らない3つの理由
借りていなくて借入額が知らない間に減っている!?キャッシング枠があるだけで住宅ローンの借入額が減る!
特に借り入れもしていないのに、希望する金額まで借りられなかった原因はここにあります。
キャッシング枠は住宅ローンの月々の返済額に加算されてしまうので、キャッシング枠が多ければ多いほど借り入れできる額が少なくなってしまいます。
とはいってもキャッシング枠が50万円あるから、年間で月々の返済額に50万円分の返済額を入れないといけないわけではありません。
銀行の営業に確認したところ、キャッシング枠が一口50万円未満で毎月1万円の借入れをしている扱いになります。キャッシング枠が100万円未満であれば2万円の借入れしていることに・・・
これだけでは解りずらいので、実際にキャッシング枠の影響で借入額がどれだけ減るかを解説します。
前提条件
*4428とはみずほ銀行の審査金利4%で100万円を35年借りた月々の返済額を審査金利とします。
*35%は400万円以上の年収の方は年収の35%まで住宅ローンの返済に充てることができます。
*12は年収を1カ月単位にした場合。借入れがある場合は月々の額から支払い金額を引く事にします。
☑キャッシング枠が無い場合
400万÷12÷4428×35%=2634万円 実際借入れできるMAXは2630万円
☑キャッシング枠が50万円未満の場合 (毎月1万円の借入れ扱い)
(400万÷12-10,000)÷4428×35%=2555万円 実際借入れできるMAXは2550万円
☑キャッシング枠100万円未満の場合は (毎月2万円の借入れ扱い)
(400万円÷12-20,000)÷4428×35%=2476万円 実際借入れできるMAXは2470万円
ご覧の通り、キャッシング枠を50万円以下のカードを1つ持つだけでも、本来住宅ローンで借りられるはずの金額より80万円も借りることができなくなってしまいます。
キャッシング枠の真の怖さは、借りていないのに金融機関に借りている人と扱われてしまうことです。
住宅ローンが通らない方は使わないクレジットカードを解約する。またクレジットカードを1枚にすることを勧めます。
キャッシングをしていたら、当然借入金額が減ります。
クレジットカードでキャッシングをしている場合は、当然月々の返済額が住宅ローンの返済比率に加算されますので、借入額が少なくなってしまいます。当然キャッシング枠を持っている人よりも借り入れできなくなります。
前提条件
*4428とはみずほ銀行の審査金利4%で100万円を35年借りた月々の返済額を審査金利とします。
*35%は400万円以上の年収の方は年収の35%まで住宅ローンの返済に充てることができます。
*12は年収を1カ月単位にした場合。借入れがある場合は月々の額から支払い金額を引く事にします。
☑キャッシング枠が無い場合
400万÷12÷4428×35%=2634万円 実際借入れできるMAXは2630万円
☑借り入れ200万円の月々3万円の支払いをしている場合
(400万÷12-30,000)÷4428×35%=2,397万円-200万円(残債)=2,197万円
実際借入れできるMAXは2190万円になります。
借り入れをしていると、年収の35%と住宅ローンの最大返済額から、月々のキャッシングの返済額を差し引いた借入額から、更に残債を引かれてしまう為、200万円の借り入れしかしていないのにも関わらず、キャッシングをしていない人と比べると、約440万円も住宅ローンが借り入れできなくなってしまいます。
借り入れした倍の額以上が住宅ローンで借り入れができなくなってしまうんですね。
そしてこの問題で多いのは、キャッシングやリボなどの借入れは、奥様などのパートナーに伝えていないケースあります。
もし年収・勤続先に問題がないのにも関わらず、否決になった場合はキャッシングしている可能性があるでしょう。
またキャッシングやリボをしているのにも関わらず、住宅ローンの申込書に記載しなかった場合は、仮にキャッシングをしていても審査が通る場合でも虚偽の書類でローン審査が否決になります。
もしキャッシングやリボを奥様などにはばれたくない場合は、担当の営業にご相談ください。
対応してくれます。バレると夫婦げんかの元にもなります。
クレジットカードの返済遅延や延滞があればアウト!異動があったらもう最悪
キャッシングで買い物した時に支払日に遅れて支払ったり、また滞納したりしてはいませんか?
この経験がある方はまずいです。特に滞納については1回でもあると住宅ローンの審査の土台に乗らないでしょう。
では滞納や延滞はどうやってわかるかというと、クレジットカードを作る時に審査をしますが、その際に作成者の情報をCICなどの個人信用情報会社に登録されます。この登録に遅延したなどの記録が残されます。
住宅ローンの回答が否決だけだったり、住宅ローンを審査した次の日に否決になってしまった場合は個人信用情報に問題があると思って結構です。
1つだけのカード情報だけであれば覚えているかもしれませんが、これが2枚・3枚と沢山持っていた場合・・・
はたしてあなたは把握できているのでしょうか?
恐らく・・・
うん。覚えていない!
だと思います。
自分自身の個人信用情報は簡単に調べることができます。
下記のページで個人信用情報の調べ方の記事をご紹介します。ぜひ読んでみることをオススメします。
異動でも住宅ローン審査通る可能性がある戦略に変える必要があります。
クレジットカードでローン審査が通らない時の4つの解決方法
使わないクレジットカードはすべて解約する。
使わないクレジットカードがあったらカード会社に電話をすればよいですが、このときにポイントとして、解約証明書を送ってもらうのと、電話の窓口の方の名前をしっかり聞く事です。
なぜ解約証明書が必要になるかというと、使わないクレジットカードを解約したとしても、CICなどの個人信用情報はすぐに反映されず、最後に使用した日・もしくは解約した日から5年間は情報が保存されます。
銀行の審査はあなたの個人信用情報をみて審査をします。
個人信用情報状はカードを使用しておりますが、解約証明書をつけることで、銀行にクレジットカードを解約したという証明になるのです。
そしてもう一つ担当者の名前を聞くことに関しては、担当者が忘れている可能性があります。
私もヤマトクレジットカードを解約した際に、解約証明書を依頼しておりましたが、見事にすっぽかされました。
その後再度電話をして送って頂きましたが、担当者の名前を覚えていなければそのまますっぽかされていたでしょう。
どうしても解約できない場合はキャッシング枠を減らしてもらう
クレジットカードで光熱費などのライフラインを支払っていたり、楽天カードなどで買い物をしている人が多数いらっしゃいます。
その場合はポイント等の関係があるので、なかなかすぐに解約することが難しいと思います。
キャッシング枠というのは、カードを使用すればするだけ増えるものですが、カード会社に電話をしてキャッシング枠を減らしてもらうように交渉をしてみましょう。
できない場合は解約するか、審査の緩い銀行に替えるかの2択になります。
審査に困っている場合は、審査金利が低いフラット35で審査をするのがオススメ!!
銀行との契約までにキャッシングを完済できるのであれば、完済条件で審査する方法もある。
住宅ローンの事前審査時にはお金がなかったとしても、あと数か月すればまとまったお金が入って来たり、親から資金援助をしてもらい、現在借り入れしているクレジットカードの返済ができる場合があります。
その場合、返済してから審査をしてしまうと、購入したい物件を買い逃すことに繋がりますので、後日確実に返済ができる場合は、完済条件付きでローン審査を行うで、借金がない状態でのローン審査を行うことができます。(本人が返済予定以外の借り入れがあれば別)
予定通りローン審査が通った場合、銀行とのローン契約(金銭消費契約)前に現在借りているカードローンの完済証明を銀行に提出する必要があります。
完済証明書がなければ当然銀行と契約することができません。
借金を完済する際にカード会社に完済証明書を依頼しましょう。
1週間前後で送ってきてくれます。
そのまま完済してしまうと、完済証明書が送られてくることはありません。
延滞・異動があった場合、最後の手段。プロパーローンを使用しよう(信用貸し)
CICなどの個人情報を開示した結果、延滞や異動があると通常の住宅ローンではまず通りません。
借金を完済したとしてもです。
その場合全く持ってお金を借りられないかというと、そうでもありません。
一応方法はあり、保証会社を使用せずに銀行からお金を借りるプロパーローンを使用する方法です。(信用貸し)
個人情報の審査を厳しく行うのは銀行ではなく保証会社です。
一般の住宅ローンを銀行が個人の方に貸し出しをする際に、保証会社を通さないと銀行はあなたにお金を貸してくれない性質があります。
ところがプロパーローンは保証会社を使用しない為、保証会社より個人情報の審査を行います。
プロパーローンは保証会社を入れない代わりに、金利が住宅ローンの3倍程度の2%後半です。
保証会社を入れないことで銀行はリスクを負うことになるので当然です。
プロパーローンについては下記の記事で詳しく解説しております。
まとめ
・クレジットカードのキャッシングは銀行の審査で絶対にばれる。嘘の書類を書くと審査が通らないので、正直に書きましょう。
・クレジットカードのキャッシング支払い情報はCICなどの個人信用情報に登録されている。遅延や延滞をしていると住宅ローンが厳しいかも
・クレジットカードは沢山持っているとダメ!キャッシング枠で実際借りていなくても銀行にとっては借り入れしている人と同じ扱い。不要なカードはすぐに解約しよう
・クレジットカードを解約するときは、必ず解約証明書と電話担当者の名前を聞く。解約証明書は住宅ローンの必要書類になるので早めに手配しておくこと
クレジットカードは簡単に作れるので、筆者秋も知らないうちに沢山カードを持っております。
解約するのも大変ですが、どうしてもカードを作る際はキャッシング枠を0円にして作ってくださいね。
住宅ローンを1円も安く借りるなら複数の銀行で一括審査がオススメ
住宅ローンを1円でも安く借り入れするのであれば、銀行によって審査内容・優遇金利が変わるため、複数の銀行との比較が必要になります。
審査を別々の時期に行ってしまうと、審査月によって金利などが変わってしまう為、銀行を正確に比較することができません。
そこで同時期に最大6銀行の審査結果がわかる住宅ローン一括審査申込を利用することで、条件や金利を比較して1円でも安い銀行を性格に見つけることができます。
住宅ローン審査で見る一般的な審査内容は下記の項目の3つです。
☑借入金額と年収の対する返済比率・年収倍率(借り入れができるかの審査)
☑申込人の勤め先・勤続年数・ほかの借り入れの有無(優遇金利の審査)
☑物件の担保評価
借入額に対して審査金利で試算した月々のローンの支払い額が、あなたの年収に対しての割合で貸し出しするかの有無を決めております。
もちろん銀行によって審査金利を緩くしている銀行もあるので、A銀行でNGだったのがB銀行で承認というのはよくある話です。
更に勤め先や勤続年数・担保評価によって銀行の評価方法は変わります。
それによってはあなたが借りられる優遇金利・保証料も各銀行によって変わります。
ある銀行では保証料が金利0.2%だったのに対して、保証料無しの銀行・保証料が0.4%と倍取られる結果もあるので、
本当に良い銀行を見つけるためには、金利だけでは判断するのではなく、総合的に判断する必要があります。
銀行での仮審査の場合は、わざわざ銀行にいって必要書類と審査書類を記入しないと審査できません。
つまり複数の銀行を審査するのにも時間がかかります。
住宅本舗の住宅ローン一括審査を使えば、わずか20分の審査内容記入で、最大6銀行の審査結果が同時期にわかるので、時間短縮と正確なデータがわかります。
メガバンクの(みずほ・三菱)地銀の(大光銀行・武蔵野銀行)ネット銀行の住信SBIとバラバラに審査をするのがオススメ!
メガバンク・ネットでNGでも地銀が承認とか、優遇金利・保証料も正確に比較できます。
まずは20分で住宅ローンの借入金利の比較から初めて見てはいかがでしょうか?
資金内容を先に把握することで、家探しの際の大きな指標になります。
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