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元不動産営業マンが複数の住宅ローン審査を申込みをするリスクを解説

住宅購入を少しでも安く抑えるために、住宅ローンを審査する銀行を比較検討してから選びたい方がほとんどです。

都市銀行から地方銀行や今では当たり前になったネット銀行など、比較する銀行の数が多すぎて住宅営業マンである私も知らない銀行が多数あります。

当然住宅ローンを検討するお客様が1つの銀行のみでローンを借りられるというのは、銀行とよっぽどの付き合いが無い限りあり得ないです。

多くのお客様は最低でも2つの銀行以上の中から住宅ローンを使用する銀行を決められるのですが、複数の銀行でローン審査することは、メリットだけではなくリスクもあります。

複数の銀行から比較検討したいという方向けに、住宅ローンの複数申込みのリスクについて今回はお伝えさせて頂きます。

住宅営業マン秋
たまにいろんな銀行の審査をしたいということで、5銀行以上受けていた方がいましたが個人的にはオススメできないです。事前審査を行う前にある程度銀行を選んで事前審査をしましょう。

短期間での複数のローン審査はあなたの信用が下がる原因(半年はローン審査ができなくなる場合もある。)

複数の銀行でローン審査を行う最大のリスクが、あなたの個信(信用)に傷がつくことです。

住宅ローンの事前審査と本申込みを行う際に、カードなどの借入れが無いかをチェックするために、銀行はあなたの個人信用情報の開示を行います。このときにあなたの個人信用情報に申し込みを行った銀行があなたの個人情報を開示しましたという足跡が残ります。

銀行があなたの個人信用情報に足跡を残しているという事は、2回目に審査をする銀行が同じように審査をするときに、1回目に審査を行った銀行の足跡が有るため、審査したことがわかります。

事前審査は3~4ぐらいの銀行であれば問題はありませんが、これが5~6以上の銀行になってくると、さすがに審査する銀行も怪しいと思います。複数の銀行の足跡が残っている個人信用情報を銀行の視点で見ると・・・

銀行が思う視点
・審査が通ってもうちの銀行で借りてくれない可能性が高い。

・他の銀行でローン審査通らなかった客で、住宅ローンを貸せない人なのかな?

この2点の視点から銀行・保証会社から見られてしまうのです。実際私が営業をしていたときの銀行の担当者に聞いてみたところ、複数の住宅ローンを受けているとわかると、審査をより厳しく見ますとのこと。

そして最悪のケースは・・・・・

申込みブラック

です。

申込みブラックとは、複数の銀行で住宅ローンを申込みしているのにも関わらず借り入れをしない人は、ローン審査を行っても取り扱いができなくなることです。

申込みブラックならない為にも、個人情報に足跡が残る銀行の事前審査を行う前に、ネットなどで最大金利優遇を調べてから審査する銀行の数を絞っておきましょう。

ちなみにローン審査の足跡が消えるのは、半年はかかるといわれております。

申込ブラックになると半年は住宅ローンを使用することができなくなるので要注意です!

住宅ローンのローン特約が不利になる。

ローン特約とは、契約後にローン特約で定めた銀行で本申込の承認が得られない場合は、契約を白紙解約にすることができる特約の事です。だれも解約を望んで契約をする事はありませんので、不利・有利という概念は特にないのかもしれません。

しかしローン特約で契約解除を行う際は、契約時に設定したすべての銀行の審査を行ってすべて非承認にならなければローン特約を使用することはできません。

ローン特約は銀行の数が増えれば触れるほど、売主が有利になるような特約になっております。詳しくはこちらの記事でチェックしてください。

本申込は複数の審査を行うのは ダメ?

私の実務経験上ですが、青田買い(土地から購入)のお客様で、契約から引き渡しまでの期間が4ヶ月以上あったので、本審査を3銀行までやったことがあります。

私の場合、本審査は3銀行までは特に問題はありませんでした。(フラット・三菱信託・住信SBI)

申込ブラックになる可能性があるんじゃないかと不安だったんですが、難なく本審査は通りました。

結局そのお客様は金利が当時では珍しかった0.5%だった住信SBIで借り入れをしました。おそらくできても3銀行まででしょうね。

ただ住宅ローン本申込を複数行うといっても契約から決済までの時間が短ければ、事前審査を行った複数の銀行から1つを選ぶことが現実的です。本申込は1週間は最低でもかかるので、2銀行以上の本申込を行っていたら、ローン特約の期限・引き渡しまでの期限に間に合いません。

建売の完成物件を購入した場合、契約から決済までの期間は最長でも1ヶ月しかありませんから、事前審査が2~3銀行・本審査は1銀行を選ぶのが一般的でしょう。

余談:買主のせいで、不動産営業マンと銀行の信用で成り立つ金利優遇が使えなくなる可能性がある。

これはお客様であるあなたには直接関係のあることではないです。ただの一人の元不動産営業マンがぼやいていると思ってください。

不動産営業マンと銀行の担当者との取引が多いと良い事が多いです。例えば、金利優遇を一番良い金利優遇にしていただけるのはもちろん、ローン審査期間を優遇してくれたり、審査を甘めに見てもらえたりなど、付き合いが長ければ長いほど良いです。

そんな付き合いある銀行を、不動産営業マンは自信を持って買主であるあなたに紹介をするのです。

自信を持って紹介した銀行で本申込みをしたのにも関わらず、ローン契約直前で「やっぱり違う銀行にしたい」っていわれると、不動産営業マンにも立場ってもんがあるのでチョットな・・って思うんですよ。

銀行さんからしてみれば、あなたの為に審査して、ローン契約の書類の準備をしているのにもかかわらず、あなたが契約しなければただ働きですからね。

少しでもいい銀行を選びたいという気持ちは解りますが、営業の立場としてはせめて本申込みをする前に、本申込みをしたい銀行を選んでほしかったです 笑

まあ契約違反ではないですから・・・できればって話です。

まとめ

複数の銀行で住宅ローンを行うリスクについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?

ローン特約・不動産営業マンの立場などをお伝えしましたが、そんなことよりも一番気にしなければいけないのは信用リスクです。

事前審査は多くてもMAX4銀行まで、本申込はMAX3銀行まで!これを厳守しましょう。

もし住宅ローンの信用リスクに傷がつけば、最低でも半年はローン審査ができなくなります。

これだけは避けてくださいね。下記の記事で事前審査・本審査の内容をお伝えしております。

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最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。

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