昨日の午後3時より元都知事の石原慎太郎氏が豊洲の土壌汚染問題で記者会見を開きました。
東京ガスと東京都の詳しい売買契約等についてはこちらで確認できます。
石原氏は終始小池百合子知事の責任について発言されておりましたが、私も石原氏を支持したいと思います。
ただ私がこの記者会見を見ていて、一番最初に思ったことは?
記者の質問が幼稚(笑)
記者の一人が石原慎太郎個人が賠償する意思はありますかだって?アホかと言いたい。
この記者会見で石原慎太郎氏の記憶にないという言葉が目立つ為、一見責任逃れをしているように聞こえましたが、土地の売買契約時の事、土壌汚染の再調査などの経緯については説明義務を果たしている。
重要は石原都知事は専門家の意見をしっかり聞いて、都全体で決めた事と言いたいわけ。
豊洲市場の土地売買は瑕疵担保免責で契約したことは間違いない。瑕疵担保免責で契約することは普通の不動産取引でもある事。
これは不動産売買の知識がない石原慎太郎に責任を求めるのは酷だと思う。マスコミの奴らだって瑕疵担保免責って言葉を今回の問題で初めて知ったんだろ?
それより気になったのは・・石原氏が会見最後に言った発言
「小池氏が6,000億の費用を掛けた豊洲市場を諸外国に半値で売却する」
この言葉を聞いた瞬間に・・・
小池はただの売国奴。都民の税金を使って地上げをしているだけじゃないかとおもったわけです。
前置きが長くなりましたが、豊洲移転問題の小池百合子の責任と課題について筆者秋が感じたことをお話させていただきます。
目次
小池百合子都知事の責任と罪は
小池百合子都知事の責任問題は3つあります。
豊洲移転の安心・安全を混在させて不安を煽っていること
安心と安全を一緒と考えて発言されている小池知事ですが、安心と安全の言葉の意味は全く違います。
安全とはある一定の基準に基づいて統計的に判断されているもので、客観的みて基準をクリアしているものを安全といいます。安全とは物事を評価ができるものなのです。
一方安心とは、人の心理的状況や物事に対しての知識量で安心は全く異なるものになります。
例えば、住宅のプロである私が地盤改良していない土地でも高台でローム層の土地であれば安心だと思えるのに対して、一般の方は地盤改良をしていないと聞いただけで不安になります。
要は知識量や心理状態で安心というのは全く異なってしまうのです。
安心と安全の違いについては日本石鹸洗剤工業会がわかりやすく説明してくれております。
実際豊洲市場の土壌からは基準値の43,000倍のベンゼンが検出されたのは事実ですが、市場を運営する際に影響してくるであろう地下水からは、基準値を大幅に下回る結果しか出ておりません。
しかし小池さんは土壌の問題ばっかり持ち上げて都民の不安を煽ります。専門家じゃないのに・・
次の項目で土壌の問題について触れさせていただきます。
築地市場の危険性を認識せずに小池都知事の独断で豊洲移転を中断させた
小池知事は14年以上も東京都と専門家で話し合って案件を都民の人気取りをする為に、豊洲市場の不安を煽る作戦に出ましたが、これは完全に今日の石原氏の会見で裏目に出たと感じております。
豊洲市場の土壌からベンゼンが基準値の43000倍が検出されたという報道ばかりやっておりました。ただこの報道に違和感を感じていた私がおりました。
築地市場の危険性が全く報道されていなかったのです。
結局、今週の火曜日に築地市場の土壌汚染問題発覚しました。築地市場は戦後にアメリカ軍によって化学工場とクリーニング工場に使用されており、土壌から化学物質が検出されるのは時間の問題です。
更には耐震補強がされていない建物が6棟もあるわけですから、地震が起きて建物が倒壊すれば甚大な被害が被るわけですよ。
築地の土壌汚染問題について、小池知事はこうコメントしております。
「築地の土壌が汚染されてたとしても、コンクリートで塞いでいるので大丈夫です。」
うん?
あの~~豊洲もコンクリートで塞いでおりますが・・しかも2重で(笑)
自分自身の感性でとか発言されておりましたが、石原元都知事は専門家の意見を聞きながら工事を着手しております。
皆さんどっちを信用します!?
小池さんは建築についてはただの素人ですよ?こんな人の感性に任せていいんでしょうか?
私は専門家の意見を聞きながら工事を進めた石原元都知事を指示します。
豊洲移転を延期させた罪!都民が負担するランニングコスト
会見で石原さんが終始話していた内容がこれですね。豊洲移転をしない場合のランニングコストです。
1日いくらのランニングコストがかかるのかを調べてみたところなんと!
500万円/日
1日500万円もかかるんですよ。これにプラスして市場業者への補償金が毎月4億3,500万円もかかります。
1年間移転しない場合といくら費用が掛かるかというと
500万×365日=18億2,500万円
4億3,500万円×12カ月=52億2,000万円
合計 70億4,500万円
一日あたろ約1,930万円のランニングコストを税金という名で都民が負担するんです。そして一番の被害者は築地市場で働いている業者の皆様
生殺しにしているのは間違えなく小池百合子です。
昨日の会見で小池さんは6月の都知事で決めるとか言ってますけど、1日いくらのランニングコストを支払えばいいんだよ!
これは舛添よりひどいぞ!
良かった!俺は都民じゃなくて(笑)都民様はお金持ちが多いですね。今は都民のこの問題に対しての知識が無い為にうまく騙せている感じがします。
参考文献:アゴラ
豊洲市場に移転した場合の費用コストと経済効果について
豊洲市場を運営した場合のコストと経済効果ですが、豊洲市場を運営した場合は警備費や運営費を含めて1日あたり約2,100万円必要になります。年間で約77億のコストがかかります。
しかし豊洲市場を運営させた場合の経済効果は計り知れません。現在の築地市場の年間の売り上げでも4,100億~4,400億といわれております。
これが豊洲移転により売り上げが1.5倍ほどになった場合・・約6000億円の売り上げになるのです。
実際には利益率等の問題もありますが、豊洲市場の売り上げから税金を頂けば、土地購入から建築費までの6,000万円を20年ぐらいで元は取れると思います。
豊洲市場を諸外国に売却はただの暴挙にしか過ぎない
小池百合子都知事は豊洲市場を中国の上場会社「アリババ」に建築費6,000億円もかかった豊洲市場を半値の3,000億円で売却しようとしております。
東京とは中国様の為に膨大な費用を掛けて宅地造成して、安値で中国に譲渡しようとしているわけですか?
これが本当なら、まずいです。都民の皆様は理解しておりますでしょうか?
中国とはいつ戦争になるかわからない状況でもあるのに、中国を代表する企業に日本の一等地を安値で売却しようとしております。
石原慎太郎が小池百合子の事を売国奴というのも無理はありません。
小池知事はカジノを作ろうとしているらしいですが、果たして・・・
結局誰が一番悪いの?
まずは石原慎太郎は都知事というトップの立場にいたので、責任を取る必要はあります。これを前提にします。
石原さんは会見時に契約担当者に任せていたと発言しております。責任逃れだって言われても仕方はないですが・・
東京ガスと瑕疵担保免責で契約した担当者も悪いと思いますが、東京ガスは瑕疵担保免責ではなく、瑕疵担保有りにした場合、果たして東京都と契約したでしょうか?
恐らくですが、東京ガスは瑕疵担保免責にしなければ豊洲を売却しなかったでしょうね。瑕疵担保責任ありで契約してしまえば、東京ガスの売却よりデメリットのほうが多いってすぐにわかります。
私が一番悪いと思っているのは、土壌除染等の宅地造成費用の積算を見余った専門家です。
東京都も東京ガスと合同で2001年に調査組織を作っているので、土壌除染にかかる費用をあらかじめ確認したうえで、瑕疵担保免責で購入していると思われます。
今回なぜ問題になったかというと、東京都と東京ガス合わせて土壌汚染対策に約1,000億と見積もりしていたけど、1,000億円で土壌汚染が改善できなかったていう話で、1,000億で予定どおり土壌を除染ができていればここまで問題にはならなかったはず。
非常に難しい問題ではありますが、運営に関係してくるであろう地下水のベンゼンが基準値を大幅に下回っている以上、いつ地震で倒壊するかわからない築地市場から豊洲市場に1日も早く移転してくれることを願がっております。
まとめ
私は別に小池批判をしたいわけではありません。
ただ豊洲市場に移転しないメリットがないのです。小池知事は石原慎太郎を生贄にしておりますが、この責任問題について追及されると思いますよ。
不動産屋から言わせてもらうと、豊洲市場に早く移転して、築地市場の跡地を再利用することが一番東京都の活性化につながります。
ましてや豊洲市場を造成費・建築費の半額で諸外国に売却なんてあり得ません。
この問題にニュースについては今後も着目していきたいと思いますので、この記事に共感等をしていただきましたら、コメントなどを頂けると非常にうれしいです。
こちらの記事もオススメです。
追記 H29.3.6
小池知事・・ついにやってしまいましたね。豊洲売却の為の偽装ですか・・
都は市場敷地内の201カ所で地下水モニタリングを実施した。通常は井戸にたまった地下水を取り除く「パージ」と呼ばれる作業を行った後、新たにたまった地下水を取って分析する。国のガイドラインは採水時期を示していないが、8回目までの会社はパージ翌日か翌々日に地下水を採水していた。
一方で昨年11月に9回目の調査を始めた会社の担当者は、基準値の79倍のベンゼンが検出された地点も含め201カ所の大半でパージ当日に採水したと説明。うち1カ所は地下水が枯渇していたため、都の指示でパージした水そのものを分析したが、有害物質は検出されなかったという。
また、担当者は「調査前に現地を確認したところ採取困難な地点があると分かり、作業の延期や辞退を申し出たが、都から『責任を持つ』と言われ、作業を進めるよう促された」とも説明した。
出典:毎日新聞
1回目~8回目までの地下水調査方法と小池さん就任時代の9回目の地下水調査方法が全く違うというってどういうことですか?
しかもわざとベンゼン濃度が高くなるような調査方法じゃないですか?小池さんは地下水の調査結果を偽装してしまったのです。
もしかすると小池知事は地下水のベンゼン79倍という調査結果も豊洲をアリババに売却するための偽装かもしれませんよーーー!!
さあどうするんでしょうね。
石原慎太郎の会見後に知らないは都のトップとしてあり得ないなど言っておりましたが・・小池さんあなたはどうするのでしょうか?
小池劇場の終焉は近いようです。
秋さんの意見に賛同します。科学的根拠に基づいて安全の基準を定めて「安全ですから安心してください」と市民の納得を得るのが行政の役割であるところ「安全だけど安心ではない」という論理を行政が振り回したら市民は混乱するだけです。
また、小池知事が「瑕疵担保責任の放棄(免責)が重要」と言ったことから、石原元知事の会見での質疑では、記者がやみくもに瑕疵担保責任を言葉にしていましたが、記者の勉強不足が目立ちました。民法570条の瑕疵担保責任は任意規定ですから免責の特約をつけることは自由で、秋さんが先のブログで指摘したように、土地の取引で免責特約がつくことは決してめずらしくありません。ですから、石原氏の会見後のTVワイドショウで、あるコメンテーターが何の疑問もなく瑕疵担保責任の免責がついた契約なんてあり得ないという反応をしていたのにも驚きました。ちなみに、国鉄民営化のときに旧国鉄清算事業団が国鉄の所有地を、それらが所在する市町村に免責の特約をつけて売りまくったのは知られているところで、その後、いくつかの市町村で地中から出てきた産業廃棄物が問題となり、いまだにすったもんだが続いています。私が在職していた市町村でも事業団から買い入れた土地があり、契約後に産業廃棄物が埋まっていることが判明して問題になりました。
そして、何よりも、秋さんのご指摘のように、瑕疵担保責任の免責なくして豊洲の土地を東ガスが売ったとは、とうてい思えません。どれほどの損害賠償を求められるか予めリスクを算定できない取引をしないのは、売主の立場になれば容易に理解できるはずです。
なお、瑕疵担保責任は契約時に買主が認識していなかった「かくれた瑕疵」について買主に契約解除または損害賠償の権利を認めるものですから、契約交渉時から買主の都が知るところであった豊洲の汚染は瑕疵担保責任ではなく汚染処理費用の負担の問題です。したがって、石原元知事に名前を挙げられた前川氏が退職後に締結された売買契約書に瑕疵担保責任の免責の特約が明記されていたかどうかわかりませんが、それにかかわらず、汚染処理については2005年の合意の段階で契約内容の方向は決まったといえます。その意味で、石原元知事が前川現練馬区長の名前を挙げたのは決して的外れではなく、前川氏のいうところの「とばっちり」や「とんだ思い違い」ではないといえます。
こうして豊洲問題を関心をもって見ると、記者やワイドショウのコメンテーターは、もっと勉強して問題に向き合ってほしいとつくづく思います。