豊洲の土壌汚染の問題は去年の秋ぐらいから始まっておりますが、当時の主犯格の石原前都知事が都議会に出頭することになり、また再び話題になりそうです。
そもそもこの問題は、元々土壌汚染されていた土地を東京ガスが2007年に加熱処理等をしたと報告がありました。しかしその1カ月後に東京都が再度土壌汚染調査をしたところ、環境基準のをはるかに超える43000倍のベンゼンと860倍のシアン化合物を検出しました。
ここまではよかった・・・東京都が契約しなければ!
しかしその状況を知りつつも2011年4月になんと!土地の売買契約書を結んでしまいました。
当然東京ガスの土壌汚染も終わっているわけはありませんから、東京がその後849億円もつぎ込んでも、土地の除染は完璧に終える事はできなかった訳!もい
ひでーーー(笑)
今回の問題は土地の瑕疵担保責任保険と、東京ガスの責任はあるのかについて私見でお話したいと思います。
目次
東京ガスに社会的責任を取る必要があるのか?
豊洲の土地売買は、2011年に契約する前に土地の土壌除染をしております。しかし東京ガスの除染が終わっていない事や、そもそも土壌汚染をしてしまうという事自体が公俗良序に反するので、東京ガスは社会的責任を取るべきではないかという世間の声もあると思います。
ただ私は東京ガスは責任を取る必要はないかと思います。すでに十分すぎるほど取っているとも思います。
東京ガスは豊洲の土壌汚染について、2回ほどお金を支払っております。1回目は100億円、2回目は79億円を土壌汚染の為に費用負担をしております。東京とは東京ガスの費用負担の金額で土壌除染費用の2割を賄っております。
土地の売買金額が1,859億円もあるため売買代金の1割しか費用負担していないように思えますが、それでも十分すぎる金額だと思います。
なぜそう思うかというと宅建業法の「瑕疵担保責任」が関係してくるからです。
東京ガスは瑕疵担保責任を追う必要はなし!本来は東京都が費用負担すべき
東京ガスは2001年から豊洲の土壌汚染を調査し、土壌除染を終えたという事を東京都に2007年3月に報告をしました。
しかし2007年に当時の石原慎太郎知事が再度調査をするようにと指示をしたところ、土壌除染は終わっていないと事実がわかったのです。←ここまでは本当に良かった(笑)
ただここで東京ガスの瑕疵担保責任は「相手方が事実を知っている瑕疵(不具合)」に該当するため、東京都は土壌汚染については、東京ガスに瑕疵担保責任を追求することができなくなります。
これが2007年に東京ガスから途上の除染の報告を受けた直前に土地の契約をして、あとから汚染されていたってなった場合は、東京ガスの瑕疵担保責任が生じてきます。
それなのに・・東京都は土壌汚染の除染が終わっていない土地を2011年に契約しちゃうから驚きです。
多分少し100億ぐらい出せば何とかなると思ったのでしょうか・・・・
結局は849億円+179億円を出しても土壌汚染は除染されないままです。
まあ東京ガスからしてみたら、土壌汚染されているとわかっている土地を瑕疵担保責任有りで契約したらたまったもんじゃありませんよ!契約しないと思いますよ。トラブルになるのは確実です。
よって東京とは瑕疵担保免責で購入したのが容易に予想ができます。売買契約書の特約の内容は知りませんが!
東京都は豊洲の土地をいつ契約すれば良かったのか?
東京都は2007年の時点で土壌汚染されていたのがわかっていたのだから、2007年からもう一度東京ガスに土壌を除染させれるべきでした。
仮に東京ガスが再度除染を終えた直後に東京都が東京ガスと瑕疵担保責任有りで契約すれば東京とは何にも悪くないんです。
もしまた土壌汚染されていれば東京ガスに瑕疵担保責任として賠償金を支払ってそのお金で除染すればよかったんですからね。
それをしないで東京ガスと強引に契約した石原慎太郎はめちゃくちゃです。
ぜひ小池知事には都議会から石原慎太郎を永久追放していただきたいですね。
東京ガスに今後の説明に期待していること
東京ガスは社会的責任を取らなくても個人的には良いとは思いますが、1回目の土壌の除染が終わっていないのに東京都に嘘の報告をしたのでしょうか?
今後東京ガスからの説明に期待していることは?
・なぜ東京都に嘘の報告をしたのか?
・これから除染をする場合の費用と期間の説明
この2点になります。
石原前都知事も出頭しますから、その際に東京ガスの何かしたの説明を期待しております。
追記 平成29年3月3日
遂に石原慎太郎が記者会見を開きましたね。やっぱり筆者の予想通りの瑕疵担保免責で契約しておりました。会見終始に専門家と記憶にないの連発!
あれでは都民は納得しないでしょうね。
ただ石原慎太郎の小池知事の責任問題については非常に納得できます。こちらの記事で小池知事の豊洲市場移転問題の責任について記事にしましたので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
今回の東京ガスの社会的責任は土地の瑕疵担保責任は免責だと主張してくると思われます。ただ世間の人には東京ガスが嘘の報告と土壌を汚したという事には変わりはないので、東京ガスのイメージがDOWNしたのもまた事実。
東京ガスはこの件について、黙秘をしているみたいですが、上記の2点の内容について説明していただきたいと思います。
この記事を読んで世間を騒がせている豊洲の土壌汚染問題と瑕疵担保責任についてご理解いただければ嬉しいです。
この問題は個人的にすごく興味があるので、コメントやシェアしてくれるとうれしいです。
コメントを残す