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就職先の不動産会社は金だけで選ぶな!ブラックを避ける選び方を解説

不動産業界への就職を希望している学生や、別の業界から転職を考えている方は会社をどのように選んでいるでしょうか?

仕事内容ですか?・将来性ですか?・定時に帰れるかどうかですか?・不動産に興味がある?などがあると思いますが、

それとも一番はですか?気持ちはわかります。

参考までに不動産年収ランキングトップ5の金額をご紹介します。

不動産の年収ランキングTOP5

5位  住友不動産 643万円
(連続勤続年数7.0年 平均年齢42.56歳)

4位 飯田グループHD 896万円
(連続勤続年数1.9年 平均年齢41.8歳)

3位 三菱地所 1163万円
(連続勤続年数17.1年 平均年齢40.9歳)

2位 東急不動産HD 1178万円
(連続勤続年数 20.5年 平均年齢45.3歳)

1位  三井物産 1213万円
(連続勤続年数18.11年 平均年齢42.4歳)

出典:https://01intern.com/magazine/archives/12354

日本の平均年収が408万と言われており、30台前半でもなかなか400万円の収入がいかないとあがいているのに対して、不動産屋の平均年収が最低600万円以上とかなり高い水準です。

現に私も20代後半ですが、年収500万円の域に達しているので、バブルのころよりはもらえないけど、まだまだ稼げるのが不動産屋です。

しかし私は金が稼げるという理由だけで不動産屋に転職するのはかなり危険だと思います。

なぜなら不動産屋は決まって・・・

契約がとれなかったら一般企業よりも給料が少ないからです。

今回は不動産屋に初めて就職する型向けに、現役不動産営業マンのリアルをご紹介させていただきます。(ちなみに私は建売屋さんです。)

住宅営業マン秋
不動産業界の給料体系には2種類あり、新卒並みの給料+歩合と、基本給なしの手数料の50%の高歩合の2種類あります。会社選びを間違えるとただ働きの上に精神的に病みます。

あなたは不動産業に転職して何がやりたい?不動産屋の会社の種類にはざっくり言っても4種類ある。

 

不動産業の4つの種類

・不動産仲介業(主に住宅の仲介会社がほとんど、大手は商業用なども行う)

・デベロッパー分譲開発(住宅系、マンション系、マンション系は膨大な費用がかかるので、基本大手のみ)

・賃貸仲介業

・マンション管理会社

*ちなみにハウスメーカー(アイフルホーム・タマホーム)などは建築業界なので、不動産屋ではありません。

皆さんはどれに興味がありますか?

筆者秋が現在所属しているのは2番目のデベロッパーに該当します。

デベロッパーでも自社販売などもするので、販売が全くやらないということはありません。

ここで何が言いたいかというと、選び方を間違えてしまうと、金はおろか精神的にやられます。

うつ病にもなるのも珍しくない業界なので、不動産業界で就職する際位はあなたの適正に合う及び金が稼げる場所に行かなければいけないのです。

金が稼げても、精神的に壊れても問題だし、逆もあります。

この4つの項目それぞれの会社の選び方を解説していきます。

 

不動産仲介業に転職したい奴はとにかく大手に行け!!反響数が勝負なのでネームバリューを使ってでも契約を取るべき

 

不動産仲介業は、不動産業界の代表的な花形職業であり、個人のお客様とマッチングをさせる関係上不動産の種類を問わずしてなんでも扱うことができます。(住宅・商業施設・ビル・土地ete・・・)

コミュニケーション能力に自信があり、お客様に提案したいと思っている人は不動産仲介業がオススメです。

仲介業のお客様への反響数や取引数は、ほかの3種類の会社に比べて圧倒的に多いのです。

ここでの注意点はほとんどのお客様は大手の会社から問い合わせをするということです。

CM効果だと思いますが、とにかく一般のお客様の不動産屋のイメージと言えば大手業者です。

家を買いたい方の問い合わせも多いですが、とにかく一番多いのが土地の売却相談です。

土地の売却相談の案件については中小企業の仲介会社には問い合わせは入らず、すべて大手不動産屋独壇場で我々デベロッパーも大手さんと取引しかしていないのが現状です。

そんな大手不動産会社ですが、お問い合わせ数が多い分、契約ノルマも課せられます。

最低でも月1ぐらいでしょうね。ただ問い合わせの反響が月に10件もらえれば、1件の契約を取ればいいのですから、そこまで悪い確率ではありません。

大手不動産会社は、会社が集客をしっかりやってくれるので、営業マンはお客様に提案することにだけ集中できます。

結論:不動産仲介を行いたいのであればできるだけ大手に行くべきが正解です。大手は無理だなと思って就職活動であきらめてはいけません。

一方で・・・・激務と言われる仲介会社は地元でまだ出来立ての仲介会社です。不動産未経験者はここは選んじゃいけません!!

不動産屋は基本どこでも激務なんですが、大手の場合は会社が抜群の集客をやってくれるので、お客様も集まるし、会社の看板があるのである程度信頼してくれて来客してくれています。(最初っからのアドバンテージがすごすぎる。)

しかし、地元の小さい仲介会社にはネームバリューもくそもありません。

集客も営業マンが行わなければいけません。いくらSUUMOに物件情報を載せたところで、反響はすべて大手にとられてしまいます。なのにノルマは大手と同じかそれ以上・・・

反響数も大手の半分以下でしょうから、契約率を上げなければいけません。

30%以上にしていく必要はあるでしょう。よって私が出会ったスーパー営業マンだなと思った人は、すべて中小企業の仲介会社の営業マンです。

歩合がよくても、契約できなければ、基本給は新卒以下です。

 

デベロッパー分譲開発会社は未経験の人ほど大手にはいくな!?地場業者で鍛えてから転職するのもあり。

 

私がいるのがここです。

デベロッパーとはいわゆる建売屋、マンション屋さんで、上記の不動産仲介業の担当者との付き合いが重要になってきます。

つまり不動産デベロッパーの取引相手は個人のお客様ではなく、不動産仲介業者がお客様になります。

お客様から売りたい土地の相談があった仲介会社の営業マンが、デベロッパーの担当者に相談し、買取価格を聞いていきます。

その数字が合えば無事契約です。簡単なようで販売の2倍は難しいような気がします。

デベロッパー系の会社を選ぶポイントは!

不動産仲介業とは逆で、デベロッパー会社の場合は大手に就職してはいけません。

とにかくまあ厳しすぎるよ・・・

大手デベロッパー会社は、まあとにかく家を建てることが資金をぶん回しているところがあるので、職人さんへのコストカットなどで、施工管理などのスケジュールびっちり決められており、営業マンは仕入れ活動以外のも現場管理をしなければなりません。

更に土地の紹介数も1週間で何件などのノルマがあったりしますので、かなり厳しいです。

そしてなんといっても大手だからという理由で、たくさん買えるなどの理由から歩合がかなり少ないのも特徴的です。

大手の飯田グループでは1棟分の仕入れで2万しか歩合が出ないという話を聞いたことがあります。少なすぎるだろ・・・

一方、中小企業のデベロッパーの場合は、そこまで規模が大きくないので、案件数が少なくてもそこまで怒られないというのが経験則であります。

更に規模が小さいですが、人数もいないのでスケジュール・コストカットも大手に比べてはうるさくありません。

しかも自分ですべて管理が行うことができ不動産の事を覚えることもできます。(案件数が少ないのがデメリットかも)

しかし、なかなかできない仕入れをすると、歩合が販売よりも高くつくケースが多いです。中小企業での商品開発は実際かなり大変なのです。

不動産の事を知りながら金よりもゆるーく長く働きたいのであれば、中小企業のデベロッパー企業がオススメです。ちなみに一番離職率も少ないと思います。

基本給は新卒と同じぐらい、勤続年数を上げて基本給を上げていくイメージです。

 

賃貸仲介業は手数料が少ないのでとにかく契約数で勝負。一生やる仕事ではないので売買にステップアップができる会社をオススメする。一生賃貸はダメ

 

賃貸仲介営業マンに就職・転職するのであれば、1年程度で売買にステップアップすることをおすすめします。

賃貸営業マンは長くやれても20代までです。20代後半になったら店長です。

賃貸仲介営業マンは若い人を相手にするのにおじさんが出てきたらどんな気持ちでしょう?若い女の子はいやでしょう。

あなたも賃貸を探しているときにおじさんが出てきた覚えはないはずです。せいぜい20代までの仕事です。

さらに賃貸はなんといっても低収入かつクッソ忙しいです。

賃貸は仲介手数料は賃料の1カ月分と決められており、大家さんに広告料として別に1カ月分を取ったとしても手数料は多くて20万円程度です。(店舗系の賃貸は別。)

一方売買の仲介手数料は3,000万円以上の物件を契約すれば、両手で200万円以上の手数料が入ります。賃貸で同じ結果を出すためには10人と契約しなければなりません。

同じお金を稼ぐのに10倍働かないといけないなんてしんどすぎる・・・給料は店長クラスでも300万円台です。

もう一つは、賃貸はネット更新が命です。しかも物件登録する数が数十物件じゃないですよ。数百物件です。

それをSUUMO・アットホーム・などのプラットフォームに登録しなければいけないのです。賃貸で働いている友達がいますが、登録だけで日付が変わることがしばしばあるそうです。

 

賃貸仲介で働かない方が良いのか?

 

この世に無駄なことはないと思いますので、賃貸仲介で働く経験というのはとても大事です。

実際に売買よりも賃貸の方が取引も多いので、賃貸住宅の実務を知っていると不動産投資の点で非常に役に立ちます。

が!?

長く務めるのはやめましょう。ただの消耗戦ででしかありません。せいぜい1年程度で十分です。

賃貸仲介からのステップアップは2通りです。

賃貸仲介からのステップアップとは

・不動産仲介業になる。

・管理会社に転職する。

不動産賃貸仲介で1年間行っておけば、お客様とのコミュニケーションも取れるようになっていると思うので、思い切って売買仲介に挑戦することをおすすめします。

同じ会社に売買部門があればそこに異動してみたらどうでしょうか?

投資物件などの売買は普通の仲介と比べてかなり難易度が上がりますが、賃貸を行っていた経験がもろに生かせる項目です。

管理会社に転職ですが、主に賃貸マンション・アパートの項目になるので、売買というよりは賃貸の実務の方が非常に役に立ちます。

賃貸仲介会社のほとんどに管理部門があったりするので、そこに部署移動するのもよいでしょう。

 

マンション管理会社はマジで低収入すぎる。年収200万台もあるので要注意。

 

私は一度マンション管理会社に転職をしようと思ったことがありますが即辞めました。

理由は収入が半分以下になるから。

びっくりしたんですけど、今のご時世で年収が200万台で募集している会社があるとは思いませんでした。たしか230万だったな・・・

マンション管理会社に転職する場合は、必ず大手の会社にしましょう。

福利厚生もよく年収も500万円以上は目指せます。(日本財託などはおすすめですね。530万円ぐらいだったな)

マンション管理会社のメリットは、ノルマが基本的にはないのですが、入居者のクレーム対応がたいへんでクレーム産業と言われております。(大手も中小も同じ。)

購入したマンションの価値を守るのが管理会社なので、近隣トラブルなどの対応もしなければなりません。

低収入なのにわりに合わないといわれるのもこの職種です。

 

これから注目されている職種。不動産売買より管理の方が重要。

 

低収入かつクレーム産業と言われているマンション管理ですが、不動産売買業よりもはるかに将来性のある事を忘れてはいけません。

不動産仲介及びデベロッパーはこれから残念ながら時代の流れによって縮小傾向にあるでしょう。

18年度売買仲介、取扱件数下落が半数

手数料増は27社中18社、伸び率縮小  不動産流通主要27社・グループの18年3月期の売買仲介実績(表)がまとまった。前期比で手数料収入を伸ばしたのは18社で、取扱件数は半数に近い13社が前年割れとなった。

出典:不動産経済研究所

 

2018年現在で取引件数が半減しているこの状況です。

人口減少によりマンションを建てても売れない・家を建てても売れないのが不動産仲介の現状です。(本当に2018年の1月~3月は本当に売れなかった・・・)

不動産仲介のデメリットは、収益源が売却益によるキャピタルゲインなのです。

つまり売らないと・建てないと収益が入らない。(自転車操業ビジネスです。)

それに比べてマンション管理はいかに今立っている建物を管理して管理費をもらうことに集中していけばいいので、基本的にはマンションの管理数が増えれば安定して売り上げが上がっていきます。(インカムゲイン・ストックビジネス)

マンション購入者が求めていることは住み替え先の提案ではなく、建物を長持ちさせることで、マンションの価値を保てるかが一番求められていることです。

今後マンション管理の職業が無くなることはないでしょう。クレームは増えても収入が増えることを期待しております。

不動産屋で安定的及び終身雇用を目指すのであれば、マンション管理を行うべきでしょう。

 

不動産業界への志望動機ってしっかり考えるべき?☜いいえ必要ありません。(大手なら多少は考えておこう)

 

上記の4つの職種の特徴と会社選びのコツがわかっていただいたかと思います。ここで気になるのが志望動機をどうやって言えばいいのかと未経験者は特に思うことでしょう。

しかし!

多くの不動産屋は志望動機なんて気にしていません。金を稼ぎたいから来たんだろと思っているからです。ではどこをみるか?

数字が残せそうなやつかそうではないかだけです。

夢を与えたいとか、そんなおべんちゃらはいりません(笑)おべんちゃらで数字がとれるほど甘い世界ではありません。

具体的にはここを見ております。

不動産屋が面接で見ているポイント

☑数字が残せるような印象。清潔感・礼儀

☑答えた質問の反応。的を得た回答をしているか(お客様に変な奴だと思われないかを見ている。)

これだけです。知識なんていりませんよ。覚えればOK

多くの不動産屋は!これで大手以外の不動産屋は基本的に合格です。

すぐに働くことができるでしょう。

大手の場合はさらに学力が求められたり、多少のおべんちゃらは必要なんでしょうけども、基本的には数字が残せそうかどうかです。

数字が残せそうな営業マンをあなたがお客様だと思って想像してみてください。

どんな人から家を買いたいですか?

不潔で声が小さくて、何言っているかわからない人から買いたくないですよね(笑)。

そういうところです。

 

まとめ

 

不動産屋に就職するためのまとめ

☑不動産仲介業に挑戦するならできる限り大手に就職しよう。ネームバリューでもなんでもいいから契約を取りやすい会社に行こう。

☑デベロッパー会社に就職するのであれば、中小企業のデベロッパーがオススメ、年間頭数が少ないというデメリットはあるものの、スケジュール的には比較的に緩い。働きやすいよ。

☑賃貸仲介は1年程度でやめておこう。売買に移動できる会社を選ぶのがオススメ。

☑管理会社は大手に限る。中小企業の管理会社は年収200万円台でかつクレーム産業という最悪なブラック。ただしこれから一番注目されているので、マンション管理に移動できるようにしておく方が良いかも。

☑不動産営業マンの基本給は新卒並み。大手以外は厚生年金・雇用保険にも入れないこともあるので要注意。

住宅営業マン秋
一人の不動産営業マンのリアルを読んで不動産業界に転職したいと思いましたか?それとも思ったより金がもらえなさそうだなと思いました?もしやってみたいと思ったら、下記の記事により詳しく職種について記載しておりますのでチェックしてみてくださいね。

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