住宅購入をすると、物件によっては他の建物と全く同じ住所の時が有ります。
そもそも住所の決め方は、新築戸建や新築マンションなどを建築している途中に、市役所から住居申請のお知らせを頂きます。
このときに担当する不動産屋が住居申請をすると市役所から新しい物件の住所のプレートを貰えます。
*住居申請とは、住所の枝番を決めるうえでの申請になります。
物件の立地によって既に使用されている住所と全く同じ住所に指定されるケースが多々あります。
私の感覚上の話ですが、10件に1件ぐらいは既存の住所と同じ住所に指定されています。
よく住所が一緒だというクレームをもらうのですが、住所は役所が決めるので役所に文句を言ってくださいね!!
住所の枝番は役所が決めるのですが、なぜこんな不便なことをするのでしょうか?それには役所が住所を決める上でしっかりしたルールがあるからです。
目次
役所が決める新築の住所の2つの決め方
住所の枝番は、道路とドアの位置関係で決めている。
役所が住所を決めるときは、建築する建物のドアと道路の位置関係で住所を決めております。
私たち建売業者が住居申請を行う場合は、ドアの位置が記載されている1階の平面図を使用します。
このように道路に住所の枝番のエリアを決めておくことで、すぐに住所を決めることができます。
つまり道路のエリアに2つの建物のドアが重なれば、同じ住所になるってことです。
こんな感じ!
なぜ道路とドアの位置で決めているかというと、役所の事務処理上の問題と聞いております。
例えば住居申請を行う番地に新しく90棟目の建物を建てるとした場合、枝番が90番にすれば住所が他の建物と被る事が有りませんが、これでは住居申請を行うたびに、その番地に何棟目の家が建つかを1回1回調べなければなりません。
しかも住居申請は一日何十件も申請する人がおります。いちいち調べてられませんよ。
道路のエリアとドアの位置関係で決めれば、建物がいくら新築しようが調べずに住所を決めることができるので、役所はこの方法を採用しております。
よって同じ枝番だからといって、枝番を変えることができません。
位置指定道路に接している大型分譲地は、全部同じ住所になる可能性が高い
上記で説明した道路に枝番を振っているのはあくまでも役所で管理している公道のみとなります。
位置指定道路には枝番を振り分けられていない為、枝番を決めるときは、位置指定道路の入り口と公道に振り分けられた枝番のエリアの配置で決まります。
大型分譲地を購入する人は、他の家と同じ住所になりやすいと覚えておいてください。
同じ住所によって郵便物を間違えられないようにする為には?
住所が同じだから何とかしてくれというお客様に提案していることが2つあります。
一番現実的!!表札をつける事。
同じ住所であってもほとんどの場合は名前は違います。
郵便ポストの上に表札を付けることが郵便屋さんが、郵便物を間違えない唯一の方法です。
私もお客様の自宅に郵便物を届けに行くことがよくありますが、表札が無い所と個人情報が記載されている書類が多い事から、郵便物をポストに投函することをやめてしまうときがあります。
結局住所よりも名前をみて投函しているのです。
ただ最近では表札が犯罪に使われるという事から、表札を付けない人が多くいらっしゃるのも事実です。
そういう方は役所と交渉が必要になりますが、次の方法を取ってみてください。
役所に住所の枝番の後に住所を追加してもらう。
殆どの住所の記載方法では丁目〇番〇号になりますが、号(枝番)の後に住所を設定する方法です。
例えば〇丁目〇番〇号のイなどです。
イロハニホヘトでつけるケースもあれば、分譲地の1,2,3などの番号を設定する役所もあります。
ただこれは役所次第になりますので、確実にできる方法ではありません。基本的に1人の要望だけではダメです。
役所と交渉するうえでは、重要な書類が他人に見られて損害を被った事があるなどの理由や、同じ住所の所有者と全員の協力得られるなど条件が必要です。
ただ住所を変えることで、起こりうるリスクが有ります。
それは火災保険や地震保険が下りなくなるケースです。
保険屋は保険対象の建物を住所で管理しております。住所を変えてしまうことは、保険対象を変えてしまうことになりますので、住所を替える場合は保険屋に確認する事をお勧めします。
もちろん!住所を変更した後は、火災保険や地震保険などの担当に連絡をしなければ保険が下りなくなる可能性があります。
事後報告を保険屋にしましょうね。
まぁここまでやるんだったら、表札つけたほうが手っ取り早いと思いますが・・・
まとめ
役所の住所の決め方についてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
同じ住所になってしまうと何かと不便なこともありますが、一番手っ取り早い対策は・・・
表札を付ける!
これですべて解決です。
くれぐれも不動産屋・ハウスメーカーが住所を決めているわけではないので、その辺はご理解ください。
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最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
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