地鎮祭をやるからには、氏神様に捧げるお供え物の準備が必要になります。
お供え物の準備を神社側で行ってくれる場合もありますが、基本的には自分自身で準備してもらう必要があります。
お供え物といえば、高級な物だと思いがちですが、必ずしもそうではありません。
実際、地鎮祭をやられている多くの方は、お供え物の準備を1万円以下で用意している方もいらっしゃいます。私のお客様もそうです。
今回の記事では、地鎮祭のお供え物のリストはもちろんですが、地鎮祭を行う上で役立つ4つのポイントをお伝えいたします。
これらのポイントを押さえて地鎮祭を準備すれば簡単に手配することができます。
地鎮祭を行う方はぜひ参考にしてください。
目次
地鎮祭を自分たちで準備するための4つのポイント
地鎮祭の8つお供え物・・(予算5,000円)
地鎮祭のお供え物リストをご紹介させていただきます。
・清酒(一升) 地鎮祭最後の神酒拝戴(おみきはいたい)にて乾杯をするお酒。自分好みの清酒がオススメ
・水(1合)
・お米(1合) 洗米後のお米がベスト!
・野菜 ニンジン、かぼちゃ、大根など野菜なら基本何でもOK
・塩(1合)土地を清めるときに使用します。私の参加した地鎮祭には塩を撒いていなかったです。
・果物 山の幸としてお供え物が必要になります。リンゴが無難かと・・・
・鯛(メデタイ)
*1合は180g、一升は1.8Lになります。
上記で紹介しているお供え物であれば、1万円も費用がかけずに行うことができます。
ただ一生に1度にしかないかもしれない地鎮祭なので、高級な清酒を準備した場合は別です。
地鎮祭のお供え物は、地鎮祭が終わったら食べてもいいの?
氏神様に捧げたお供え物の処分方法が気になる方がいらっしゃるかと思いますが、お供え物を食べることで神の加護を受けられるという言い伝えがあります。
私も調べてみたところ、知恵袋の回答で納得のいく回答があったので引用します。
神事では祭事が終わったあとお供え物は出席者で頂くのが本来の姿です。これを、直会(ナオライ)といいますが、地鎮祭だけでなく、本来は神事の儀式の一環としてほかの儀式でも行われていたものです。
現在では、直会自体は省略されたり、あっても場を変えての宴会で有ったりします。この為、祝宴と勘違いしている人も多くいますが、直会は、神にささげた神饌(お供え物)を食べる事で神に近づき加護を得るというような共飲共食の儀式です。
出典:知恵袋
お供え物を食べることに名前があるとは知りませんでしたが、お供え物を食べることで氏神様の加護を受けられるとなれば食べるべきですね。
私が行った地鎮祭の中では直会(ナオライ)をその場では行いませんでしたが、用意したお供え物を神主がお客さんにお渡ししておりました。
神主によって神社側でお供え物を持ち帰る事もあるそうです。
てかお供え物を処分するなんてもったいなさすぎるだろ・・・
お供え物の食べ方として、「焼いて食べる」のはNGです。
地鎮祭は家を建てるの祭りごとのため、お供え物を焼くというのは火事を起こすのと同じ意味になってしまいます。
鯛は刺身・野菜はサラダ・漬物にしていただくのがベストでしょう。
地鎮祭をお願いする神社は、近くの神社ならどこでもいいの?☜いいえよくありません
地鎮祭を行う神社はどこでもいいのかという質問を頂いたことが有りますが、どこでもよくありません。
正解はその建築する土地を司る氏神様がいる神社にお願いするのが一般的です。
ちなみに氏神様とはどんな存在なのでしょう?
氏神さまは、私たちが住んでいる地域を守っている神社です。氏神さまは、鎮守さま、産土さまともいいます。氏神さまに対して、その地域に住んでいる人すべてを氏子といいます。たとえば、○○神社は××町の氏神、××町の住民は○○神社の氏子というような表現をします。
氏神のもともとの意味は、氏族、つまり血縁で結ばれた一族の守り神でした。たとえば、源氏の氏神は八幡さまというようにです。
それは、氏族が一定の地域に集団で暮らし、神々をまつっていた古代社会の名残です。それが、時代が下るにつれて、地域の守り神へと変遷してきたのです。氏神さまは、もっとも身近な神さまです。神社に参拝するときには、まず氏神さまにお参りしましょう。
出典:神社本庁
氏神様がいる神社を調べるためには、2つ方法が有ります。
1つは近くの神社の神主に聞くことです。
ただこの方法はわざわざ神社までいかなければ教えて盛らないのがネックです。
オススメするのは2つ目の方法の神社本庁に電話で確認する方法です。
ホームページにあなたが住む土地の神社本庁に電話をすれば、氏神様のいる神社を教えてもらえます。
神社本庁の連絡先を下記にてご紹介させていただきますので、ご利用ください。
氏神様を見つけて、地鎮祭を行う神社が見つかったら必ず、竹・砂・縄を用意してくれるのかをチェックしてください!
通常は工務店が準備するものなのですが、神社で準備してくれる場合もあります。
地鎮祭は大体どれくらいかかるの?儀式の流れとは
私は地鎮祭に3回参加したことが有りますが、神社によってまちまちです。
お払いも含めた地鎮祭であれば1時間ぐらいは掛かりますが、建築着工だけの地鎮祭であれば、30分ぐらいで終わりました。
地鎮祭の流れをご紹介します。
①手水(てみず、ちょうず)神事の会場に入る前に手水桶から掬った水で両手を洗い、心身を浄める。
②修祓(しゅばつ)開式の後、祭典の本儀に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。
③降神(こうしん)祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。神職が「オオ~」と声を発して(「警蹕(けいひつ)」と言う)降臨を告げる。
④献饌(けんせん)神に祭壇のお供え物を食していただく儀式。酒と水の蓋を取る。
⑤祝詞奏上(のりとそうじょう)その土地に建物を建てることを神に告げ、以後の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上する。
⑥四方祓(しほうはらい)土地の四隅をお祓いをし、清める。切麻(きりぬさ)・散米(さんまい)とも言う。
⑦地鎮(じちん)斎鎌(いみかま)を使った刈初(かりそめ)、斎鋤(いみすき)を使った穿初(うがちぞめ)、斎鍬(いみくわ)を使った鍬入(くわいれ)等が行われる。設計・施工・建主に振り分ける事が多い。鍬入の儀とも言う。
⑧玉串拝礼(たまぐしはいれい)神前に玉串を奉り拝礼する。玉串とは、榊等に紙垂を付けたもの。
⑨撤饌(てっせん)酒と水の蓋を閉じ、お供え物を下げる。昇神(しょうしん)神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。この後に閉式が行われる。
⑩神酒拝戴(おみきはいたい)直会の前に行われるケースもある。土器(かわらけ)の杯にお神酒を注ぎ、神職の合図で乾杯を行う。
出典;Wikipedia
地鎮祭の流れをWikipediaで調べたところ10項目もありますが、私の参加したいずれの地鎮祭は①と②は行わなかったです。
地鎮祭に参加するときは、神主が拝礼といわない限りは特にやることはありません。神妙な気持ちでお経を聞いていればOKですが、施主であるあなたが地鎮祭で行う儀式は⑦と⑧です。
⑦は鍬で用意してある砂を3回掘ります。掘る時に「えい・えい・えい」といって掘ります。
地味に恥ずかしい(笑)
⑧は玉串を神主から頂くので、神前にお供えをします。神主が手本を見せてくれるので同じようにやりましょう。
地鎮祭が終われば、当然片付けが有りますので、神主のお手伝いをしてあげましょう。
地鎮祭は晴れの日より雨の日のほうがよい!
これは地鎮祭を行ったときに神主に教えてもらったことなんですが、「雨降って地固まる」という言葉は地鎮祭でも良い意味で使われております。
言葉の意味としては、雨で地面が固まって強固な地盤になるや、雨が降っているので家が火事にならないといわれているんですね。
ああ・・雨降って今日の地鎮祭をやめようかなっておもっているあなた!!
雨の日の地鎮祭はチャンスです。むしろ雨の日に地鎮祭をやりましょう。
まとめ
地鎮祭を行う上での4つのポイントをご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?
地鎮祭をやるなら、意味を理解してからやったほうがいいですよね。ぜひ覚えて頂ければ幸いです。手続きの流れがわかったら次は費用ですよね(笑)
下記の記事で地鎮祭の費用と相場・コストダウンのコツをご紹介しておりますのでチェックしてみてください。
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最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。