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その電柱移設は引渡しまでに間に合いますか?電柱移設はかなり時間が掛かるよって話

車庫の前に電柱が有る物件や、玄関前に電柱が有る物件を契約した場合は、引き渡しまでに電柱移設をしていただきたいですよね?

これから電柱を移設しますよって不動産会社から説明があり、安心しているかもしれませんが、実はその電柱移設ってものすごく時間がかかるってご存知でした?

電柱移設が引渡しまでに間に合わない事態は避けたいところです。

電柱移設がスムーズにいくように以下の3つのポイントを抑えるようにしましょう。

電柱移設ってどうやるのって方は、こちらで基礎的知識を確認してください。

電柱移設は簡単!邪魔な電柱を100本は移設した私が教える4つのルールとは?

電柱移設には設計に1カ月、移設の手続きに最低2カ月から3カ月かかる。

電柱移設を行うという事は既存で使っている電柱を撤去することになります。同時に近隣の方々の電気が使用できなくなる恐れがあります。

東京電力・NTTはそれを避ける為、最初に移設予定の個所に電柱を新設し、あとから撤去予定の電柱に設置してある電線を新設した電柱に移設してから抜くことになります。

工事自体は電柱新設は1日~2日あれば終えることが可能です。ただし電柱を抜くときも数日あれば終えることができます。

ではなぜ移設の手続きにここまで時間がかかるのでしょうか?

それはより常に多くの方の要望による電柱移設を行っているのです。

電柱はすべての住人にとって邪魔になるものです。よって多くの電柱移設の要望も多いのでしょう。その証拠に私もNTTに電柱移設の連絡をすると、フリーダイアルで30分以上待たされます(笑)

また重要なのは電柱移設には東京電力・NTTの立ち合いが必要になります。立ち合い後3カ月は必要になりますので注意が必要です。私もこれで先日失敗しました。

またあなたが電柱移設箇所を納得しないと電力会社とまったく話が進まず、結局は引き渡し後の施工になる可能性が高くなります。自分で自分の首を絞めることになりますので、契約する前に電柱移設箇所に納得してから契約してください。(こちらも納得していない状態で契約はしたくないよ・・)

契約後に電柱があることに気が付いた!慌てずに重要事項に電柱の事が記載されているかを確認する。

電柱移設が必要な物件を契約するときは、必ず現地で不動産会社と電柱移設予定地を現地で確認後に契約することが望ましいです。

ただ一般の方ではどうしても電柱移設が必要かどうかを判断できない場合や、気が付かなかったというケースもあり、契約後に電柱移設をお願いするケースもなくはないでしょう。

そんなときにチェックしていただきたいのが、引渡し時期と重要事項の特約の内容です。

引渡しの時期は契約書で確認することができます。(宅建業法37条書面)電柱移設から引き渡し日までの期間が短ければ、引き渡し後の施工になることを覚悟しなければなりません。

一方で重要事項の特約の内容で確認することは、電柱移設について記載されているかです。電柱については我々に不動産営業(売主業者)にはとってもシビアな問題です。おそらく記載されていないことはないかと思いますが、念のため確認してみてください。

確認後、重説の特約に記載されていなければ、売主の落ち度でもあるので電柱移設を売主の負担で行ってもらうことができます。(ただし電柱移設を行う必要のない場所は別ですが)

もし電柱移設が必要なのにも関わらず、移設しないという事であれば解約するしかありません。その際の手付金放棄ではなく、手付金を返してもらえるケースもあります。(売主との話し合いだね。)

これだけは絶対押さえろ!重要事項説明のチェックポイントを簡単にまとめたぞ。

一番良いのは契約前に現地で聞くことです。トラブルを避ける上で電柱が邪魔じゃないかは、注意深く見てくださいね。

契約後に電柱を移設するのであれば、移設位置を書面で頂いておこう。

電柱移設の流れは、最初に電力会社の担当と電柱設置位置の箇所確認の立ち合いを行います。その時に東京電力やNTTの担当の方から電柱移設に関しての打ち合わせを書類で残してくれます。その時の書面の写しを現地で頂くことができます。それから3カ月~4カ月後に電柱移設開始です。

もし立ち合い後に電柱移設の件で疑問点が出てきた場合はどうすればよいでしょうか?

答えは書類には電柱移設番号が記載されておりますので、その電柱移設番号を伝えればいつでも電柱移設に関して質問をすることができます。

電柱移設か所についても書類で記録されておりますので、電柱移設位置について「言った言わない」にならないための証拠の書類にもなります。大切に保管しておきましょう。

まとめ

電柱移設は時間がかかるという内容でお伝えしましたがいかがだったでしょうか?初めて不動産を購入する方にあれもこれも見ろというのは非常に酷なのかもしれません。

ただ電柱が物件の邪魔になる物件は一部の物件のみです。理由は建売業者は土地を購入するときは必ず電柱の個所を確認し、邪魔であれば購入後一番最初に電柱移設の手配をします。現に私は100本以上電柱移設をしておりますので、そこまで身構える必要はないのかもしれません。

この記事で一番伝えたかったことは

電柱移設には時間がかかる

これだけ覚えて頂ければ幸いでございます。

最後に東電はもっと早く対応できねーのかよ。という文句を言って終わりにしたいと思います。

 

最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。


元住宅営業マンの秋月

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