そろそろ床暖房が欲しい季節になってきました。
未だにSUUMOの住宅に設置して欲しい設備ランキングで上位3位入っている床暖房ですが、床暖房を使用するとカーペットが使えないと思う方がGoogle検索によると月に「カーペット・床暖房」で1万人ぐらいいらっしゃるのに驚きです。
床暖房をつけると、カーペットは不要だと思われる方が多いと思いますが・・・・
結論から言うと、
床暖房とカーペットは一緒に使った方がいいです。
(ホットカーペットじゃないよ・・・)
これには3つのメリットがあるんですね。
今回は床暖房とカーペットを一緒に使うべき理由及び、カーペットと一緒に使用する床暖房の種類についてもお伝えしたいと思います。
目次
床暖房とカーペットは一緒に使ってOK?床暖房・カーペットの3つのメリット
低温やけどを防ぐ
長時間床暖房で温められたフローリングに体が触れていると、低温やけどをする可能性があります。
そこで床にフローリングを敷くことにより、体と床暖房が直接体に触れ無いことから低温やけどを防ぐことができます。
小さいお子さんがいるご家庭だと子供から目を離せない為、日々の家事仕事に集中できない時があるでしょう。
しかし床暖房の上にカーペット敷けば、子供をリビングで遊ばせる・寝かせることができますので、子供の事を見ながら家事を行えるようになります。
結構大きなメリットだと思うですね。
寝っ転がれたり座ったりして快適に過ごせる
フローリングで寝っ転がったり、座ったりしていると腰が痛くなった経験はございませんか?
カーペットの上からであれば寝っ転がったり座っても腰が痛くならないので、快適に過ごすことができます。
床暖房で床下がせっかくあったかくなっているに、足の裏だけしかあったかくならないのはもったいないです。床下でくつろぎましょうよ。
カーペットについたダニを掃除しやすい
カーペットについたダニをそのまま掃除するのと、床暖房をつけた状態で掃除するのではダニの除去率が約60%以上増える事がわかりました。
理由としてはカーペットの奥にいるダニが、床暖房の熱から逃げようとしてカーペットの表面まで登ってくるので掃除機で除去しやすいだとか。
出典:ベターリビング
床で寝転がりたい人は、カーペットさえあればいいやと思いがちですが、床暖房の合わせ技によって、普段使うカーペットの衛生面にも役に立つんです。
これは知らなかった人が多いのでは?
これだけは気をつけて!床暖房とカーペットを一緒に使う2つの注意点
上記では床暖房とカーペットを一緒に使うメリットを伝えましたが、今度は注意点です。
床暖房専用のカーペットを使う
床暖房は当然熱を発しているので、熱に強い床暖房専用のカーペットを使う必要があります。
床暖房専用ではないのカーペットは、カーペットの裏側のすべり止めが耐熱性がない事が多く、カーペットが溶けてしまう危険性もあります。
さらにカーペットと床の間に湿気が溜まり、それを何年も放置していると床材を痛めることにもつながります。
上記の2点から、必ず床暖房専用のカーペットを使用しましょう!
間違ってもホットカーペットとは一緒に併用しないでください。
火事にもつながります。
足元はあったまるが、部屋全体を温めるには時間がかかる。
床暖房の上にカーペットを敷くと、熱がカーペットに蓋をされる形になりますので、当然部屋は温まりにくくなります。
これについて日本床暖房工業会のHPにも記載されておりましたので引用します。
Q. フローリングの上にラグマットを敷いてもいいですか?
A. ラグマットなどをフローリングの上に敷くと床からの放熱量が抑えられ、室温が上がりにくくなります。また、ラグマット下の床表面温度は高くなりますので、干割れが発生したり、隙が開きやすくなったりすることがあるためあまりお勧めできません。
出典:日本床暖房工業会
床暖房の熱を伝わりやすくするためには薄手のカーペットであれば、分厚いカーペットやラグよりも早く部屋を暖められるのでオススメです。
ただエアコンを使ってもなかなか足元があったまらないから床暖房を設置する方が多い訳で、部屋全体を温めるために床暖房を使うのであれば、非効率的です。
エアコンのタイマーを使った方がよっぽど良いでしょう。
そもそも床暖房のメリットとは?
なぜ床暖房は毎回のように人気設備ランキングの上位にランキング入っているのかというと、簡単に操作が出来き、やっぱりその分メリットが多いからではないでしょうか?
床暖房のメリット
・温水や電気の力で足元から温めるため、空気を汚さずに部屋全体を温めることができる。
・エアコンだと暖かい空気が上に逃げていき、足元が温められないが床暖房だと足元から温めてくれる。
・エアコンだと温めすぎて空気が乾燥したり、空気で埃が舞うことがない!
・ストーブを使用すると置くスペースに困るが、床暖房にはスペースを取る必要がない!
カーペットに相性の良い床暖房はガスと電気のどっち?
カーペットに相性がいいのは、早く温まるガス床暖房の方が良い。しかし木造住宅の場合、ガス床暖房の保証は受けられない施工会社がほとんど
ガスタイプの床暖房は床下に無数のパイプを張り巡らせて、そのパイプに水を流し込み、ガスの過熱で温水にする構造です。
メリットとしては電気よりガスのほうが温める火力があるので、部屋全体を温めるスピードが電気と比べて速い!更にランニングコストも電気より安いのが嬉しいポイントです。
よってカーペットを引くことで、部屋全体を温める放熱性が下がるといわれておりますが、ガスであれば放熱性が電気タイプの床暖房と比べて高い為、カーペット引いてから床暖房をつけても、すぐにカーペットがあったまるのです。
逆に電気タイプの床暖房だと、ここに時間がかかります。
もちろんガスにもデメリットがありは設置費用が電気に比べて約2倍以上かかることや、定期的なメンテナンスも必要ということです。
長くても20年~25年に1回は温水パイプの取り換えしなければいけません。
更にガス床暖房の要注意点として、パイプが何かの節によって穴が開いてしまった場合、温水が構造付帯に染み渡ります。
鉄骨造であれば鉄が錆びるなどの不具合が、木造であれば木の腐食の原因にもなるので、木造住宅の場合、施工はするけどアフターサービスはつけられないという会社がほとんどです。
(私の勤めていた会社は、ガスの床暖房の設置工事は受け付けてはおりませんでした。)
マンションの場合、構造が鉄骨造の為、ガスタイプの床暖房を設置している場所がほとんどです。
つまりマンションを購入する方であれば、ガス床暖房+カーペットは非常に相性の良い組み合わせになります。
カーペットを敷くと温まりが遅いのが電気タイプの床暖房。メリットは施工費が安く、メンテナンスが不要。
電気タイプの床暖房は文字通り電気で床下に敷いてあるシートを電気で温めてるタイプです。
メリットしては設置が容易で費用が安く、メンテナンスがほとんどいらない事です。
さらに床が完全に貼り終わっている完成後でも費用は掛かりますが設置することが可能なところです。
デメリットとしては、ガスタイプより温めるスピードが遅い為、カーペットを引いてすぐに温まるのに時間がかかる事。カーペットと一緒に使用することには不向きですね。
とにかく床を温めるのに時間がかかる・・・・・最低1時間はかかると思った方が良いです。
部屋全体を暖めたい時には物足りなさを感じるでしょう。
更に電気タイプはガスに比べてランニングコストが少し高めです。(毎日6時間つけっぱなしの場合月々1,300円程度)
まとめ
☑カーペット+床暖房のメリットは3つ「低温やけど対策・部屋でゴロゴロできる・ダニの除去率60%以上UP」
☑通常のカーペットを使用すると、湿気や熱でカーペットど床をダメにしてしまう恐れもあるので、必ず床暖房専用カーペットを使用すること!間違ってもホットカーペットはNG
☑床暖房には電気・ガスの2種類あり、カーペット+床暖房の相性の良い床暖房の種類はガス1択!しかし取り付ける容易さ・費用の安さは電気床暖房にに軍配が上がる上、木造住宅の場合はガスの床暖房が設置できないハウスメーカーもあるので要注意。
いかがだったでしょうか?
これから住宅を購入するあなたも床暖房を是非取り付けてみたいと思ったのではないでしょうか?
床暖房とカーペットを一緒に使用する際は上記の事を注意して正しく使っていただければ幸いです。
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