住宅購入をするときに一度は住宅のメンテナンスについて考えるのではないでしょうか?住宅のメンテナンスには色々あります。
例えば
・外壁の塗り替え、張替など
・雨漏り等が起きたらどうすればいいの?
・リフォームはできるのか?
などをお考えになるのではないでしょうか?特に外壁のやり替えについては足場棟を組む関係もあることから、費用は大体2階建で70万~80万円、3階建てになると80万円以上は費用が掛かるといわれております。
でも意外と忘れがちなのは・・・シロアリ対策についてですよ。
お客様でシロアリの事を聞いてくる人は意外と多くありません。建売住宅を販売しているからなのかもしれませんが。
でも白アリ被害が怖いです。白アリ被害の画像がこちら
基礎を支える土台の木材がシロアリによって食べられてしまっております。
こうなってしまうと基礎部分に不具合が生じてくるのも時間の問題なので早く対策を取るべきです。
しかし本来お客様にシロアリ対策を教えるべき私たち住宅営業マンが、シロアリの認識が誤っている可能性があることが解りました。⇦私の事でもあります。
残念ながらまだ多くの住宅営業マンでシロアリの保証は10年だと思っている人もいれば、「新築のシロアリ対策はバッチリで土台・基礎から70㎝の高さで防蟻処理をしているから大丈夫!」と説明している悪しき営業マンがいるのも事実です。
何年間大丈夫なんだとよツッコミを入れたいレベルです。(笑)
今回は正しいシロアリ対策の知識を知っていただければと思います。
そんな常識を覆すためにこの記事を書きました。シロアリ対策の参考になれば幸いです。
目次
住宅営業マンが間違ったシロアリ対策・保証の常識3選
鉄骨造の建物だったら安心はウソ!むしろ木造より鉄骨造の方が危険!
私たち多くの住宅営業マンはシロアリは木材しか食べないと思っており、大手ハウスメーカーの方は鉄骨造の住宅を販売する際にシロアリの心配はありませんとお伝えしていたのではないのでしょうか?
しかし実際には違います。確かにシロアリは鉄骨を食べることはありませんが、多くの鉄骨住宅の土台やフローリングが木造の為、白アリは鉄骨の隙間を潜り抜けてフローリングを食べたりしているのです。更にフローリングのところには防蟻処理がされていないケースが多いのでシロアリ被害が多いそうです。
シロアリ退治をされているこちらのブログによると、鉄骨住宅のほうが被害が多いとか・・
シロアリは鉄骨は食べませんが、鉄骨の住宅でも木材はかなり使用しているんです。
分かり易いのがフローリングや戸の枠部分、玄関の框はどうですか?鉄骨じゃないですよね?
当然のこと木になります。床下ですと、仕様によってちがいますが、
土台が木だったり、フローリングを支えている根太、大引きがあり、食べるものはあります。
もし床下すべてが鉄骨だったとしてもフローリングなど普通に食べちゃいます
「鉄骨だから大丈夫」と思わない事。大半の方がよく言われる言葉です
実際に過信していて被害に遭っているお宅は多いです。
自分的に、木造家屋より鉄骨のお宅の方が被害が多いように思います・・・。
家主が安心しているから・・・・
最後の家主が安心しているからという言葉は住宅営業マンにも責任があるように感じます。鉄骨住宅を検討している方もシロアリ対策は事前に確認しておきましょう。
住宅瑕疵担保責任保険の保証は、シロアリ被害は対象外という事実!
住宅瑕疵担保責任保険とは、建売業者や工務店などが倒産してしまった後に、基本的構造部分(雨漏り・基礎のひび割れ・柱の強度不足による傾き)などの不具合が生じた場合は最低2,000万円の保証を引渡しから10年間の間であれば受けることができます。
でもシロアリにより基礎の不具合は違うんですよ・・・あくまでも住宅瑕疵担保責任保険は通明らかにおかしい不具合があれば保険金を払うけど、自然発生によるものや、経年劣化によるものであった場合は保険金の対象外になっちゃうんだよね。
だからシロアリ対策は自分自身でしっかり行わないとダメって事。業者や施工会社は守ってくれません。
売主のアフターサービスは5年がほとんど、防蟻処理の薬の効果が10年間もあるわけではない。
よく私たちが住宅営業マンが勘違いを起こしやすい点として、品確法等で屋根とか柱については10年保証だから、シロアリについても10年保証だって勘違いしちゃうケース。
私も恥ずかしながら入社2年目まではそうでした。ごめんなさい。
防蟻処理についてこれからの木造新築戸建は絶対にやっているけど、薬の効き目は10年ではなく、5年保証が一般的ってこと。むしろ2年のところもある。
出典:https://www.aeon-reform.com/special/features/safety/white_ant
こちらはイオンリフォームのホームページから転記したものになりますが、5年からシロアリ発生被害率が増えており、築年数25年を超えると2割の確率でシロアリ被害に遭っているというというので他人事ではないと思う。
イオンリフォームでもシロアリ対策の保証期間が5年間なので、5年おきにシロアリ対策を行う必要があるよね。
シロアリ対策でチェックしなければならないポイント3選
基礎に不自然な蟻道はないか?
出典:http://www.asante.co.jp/stories/01.html
新築から数年経って、ある日突然基礎をみたら上記の写真のようになっていた場所があったら要注意です。
これはシロアリの通り道である蟻道である可能性が非常に高いです。
基礎には基礎の中を喚起するために、土台の下に基礎パッキンという空気口を設けております。
空気口では基礎の中を湿気を貯めない・循環をする大事な役目を負っているのですが、空気口からシロアリが入ってきているの事実です。
基礎に蟻道があった場合はほぼ100%シロアリがいるものだと思って対策をしたほうが良いでしょう。
基礎付近にものを置いていませんか?すぐに撤去しましょう。
基礎付近にものを置いてしまうと、基礎についている基礎パッキンからの空気の循環を遮ることになります。
基礎パッキンは外部からシロアリが入る唯一のルートではありますが、それ以上に大切なのは基礎の湿気を空気の流れを作ってあげることで取り除いているのです。
湿気はシロアリの大好物です。湿気だらけの基礎だとシロアリがかなり住み着きますので、基礎付近のものを置いて空気の循環を遮っている場合は、すぐに基礎との間に隙間を作って物を置くようにしましょう。(エアコンの室外機など)
床下収納から基礎内を見た時に水たまりはないか?ドライバーで簡単にチェックする方法
家のキッチンやクローゼットの床に床下収納が設けられており、そこから基礎内をのぞけるようになっております。
基礎をのぞいてみて、基礎内に水たまりがあった場合は、シロアリどころではありませんが、湿気が大好物なシロアリにとっても重大な問題です。すぐに水道屋さん・シロアリ対策を行うべきです。
シロアリ駆除大手のアサンテによるとドライバーで、床の土台がシロアリに侵食されているかを確認することができます。
出典:(株)アサンテ
左の写真は一見何もなっていないように見えますが、ドライバーの先端でつついてみると、右の写真のように木材の内部がシロアリに食べられていたということが分かります。
ドライバーさえ持っていればすぐにできるチェック方法なので、シロアリに基礎が侵食されていると思って不安な方は、上記の方法を試してもらえればと思います。
シロアリが生息するのは基礎・床下だけではありません。屋根にも生息します。シロアリ駆除の見積もりを取ってみませんか?
シロアリは基礎にだけ発生するものではありません。屋根裏にはシロアリは生息し、こうしている間にも木材や断熱材を食べ漁って生きております。
床下はチェックするのはまだ素人でもできるような気がしますが、屋根裏は高さもあり、危険なので素人だけでチェックをするのは至難の業・さらにシロアリを駆除しろなんて無理な話です。
もしシロアリ被害にあって、売主の10年保証といっても、シロアリは対象外です。経年劣化として5年が精いっぱい・・酷い場合は2年保証です。シロアリは主要構造部の不具合ではなく、経年劣化扱いなのです。
あなたの基礎がシロアリの被害でボロボロになる前に、シロアリ対策のお見積りを取ってみてはいかがでしょうか?*住宅購入するときのメンテナンス費としては絶対必要です。シロアリを自分で駆除するというのは無理があるので、遅かれ早かれシロアリ対策を行う必要があります。
もしシロアリ対策を行うならば、リノコがオススメです。
リノコは築10年未満であれば40㎡をたったの48,000円で(㎡単価1,200円)でやってくれます。通常ですと㎡2,000円が相場ですからいかに安いかがわかると思います。
これから住宅を購入する方にシロアリ対策はまだ早いかもしれませんが、リコノのリフォームで建売業者などではつけてもらえないオプション工事をお願いするのも手です。*売主にオプション工事をまかせるより、こっちのほうが確実に安い・・・
まとめ
☑シロアリは木造住宅だけの被害ではない。鉄骨造・鉄筋コンクリート造でも断熱材を食べられてしまうシロアリ被害はある。
☑シロアリ被害は主要構造部の瑕疵に該当しない。経年劣化として処理される為、売主の保証は2年~5年の間まで
☑シロアリが生息するのは基礎の床下のみではない。屋根にも発生しこうしている間にもシロアリ被害が広がっている可能性がある。まずはシロアリ駆除の見積もりを取ってみることがシロアリ対策の第一歩!
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